![]() 「ぼえー、今日の『metal』はいんぐ兵衛」 ![]() 「日本人?」 ![]() 「違うよ。いんぐ兵衛・丸虫点だかタングステンだか、なんかそんな人だよ」 ![]() 「なんだかちっとも要領を得ないなぁ」 ![]() 「イングヴェイ・マルムスティーン。クラシックを大胆に取り入れた『ネオクラシカル 奏法』でメタル界を一世風靡した男。性格悪い。先祖が貴族。あとデブ」 ![]() 「すごい人なんだな」 ![]() 「そう、すごい人。ギターがすごく速くてうまい。あとデブ」 ![]() 「『ネオクラシカル奏法』ってのはなに?」 ![]() 「演奏の中にクラシックフレーズをふんだんに混ぜいれたもの。パガニーニとか大バッハとか、うーん、詳しいことはもた子もわかんない。すごく速い。あとデブ」 ![]() 「ようするに、お前があまり好きじゃない人なんだな」 ![]() 「好きではないのもあるんだけど、買うアルバム買うアルバムが外れっぽい。いわゆる名盤を持ってないんだよね。あとデブ」 ![]() 「そんなにいっぱい出してるのか」 ![]() 「スティーラー、アルカトラズ時代のものまで入れるとけっこうあるんじゃないかな。もた子はもともとギタリストが主役張ってるようなバンドは好きじゃないから、中古で安く見かけたときしか手にも取らないからねぇ。あとデブ」 ![]() 「性格悪いってのは?」 ![]() 「平気で他のミュージシャンの悪口言ったりするんだよ。そういうのはウラで言うことで、公式の場で言うことじゃないね。そういうとこがすっごくガキっぽくて嫌い。 あとデブ」 ![]() 「んー、悪口言うのは良くないな」 ![]() 「それよりも何よりも・・・・・・・音楽自体が『オレ様のギターが主役。あとはどうでもいい』って臭いがプンプンしてて、リズム楽器やってるこっちは聞いててアタマに来るんだよ、こんにゃろ!(どかん) あとデブ」 ![]() 「うわぁ、荒れてるなぁ」 ![]() 「確かにすごい男だと思うよ。天才だとも思う。演奏技術はピカイチだよ。でも、それだけじゃん! それだけじゃん! 大して良い曲書いてないじゃん! 明らかな駄作いっぱいあるじゃん! なのに、どうしてそんなに偉そうなんだよ! 『先祖が貴族』って言われても、ブルース・ディッキンソンじゃなくても『それがどうした?』って言うよ! それなのに人を『asshole』呼ばわりかよ! 人間性があまりにもヒドくて、音楽自体をニュートラルに聞けないよ! あとデブ」 ![]() 「ま、まぁまぁ・・・良いところをさがしていこうよ」 ![]() 「んー、良いところねぇ・・・。メロディに関するセンスはすごいと思う。インギー登場後、インギーと同じぐらい速く弾ける人たちが出てきたけど、それでもインギーと比べるとものすごい差があるように感じる。音楽に彼のカリスマが投影されてるというか、なんらかの天才的な要素が加わってると思うよ。あとデブ」 ![]() 「その天才的な何かっていうのは、だれにでもわかるぐらいはっきりとしたもの?」 ![]() 「パッと聞くと何も感じないかもね。でも、他のギタリストの速弾きと比べてみると、その差はハッキリとあらわれると思うよ。あとデブ」 ![]() 「聞き比べればわかるんだな」 ![]() 「ギターを聞くだけで、知らない曲でも『あ、インギーだな』ってわかるからね。アンプを通した彼の音には、彼の個性がきちんと出てる。それはスゴいと素直に感心するよ。あとデブ」 ![]() 「ほぉー、それはスゴいじゃないかー。普通はギターの音だけじゃだれが弾いてるかなんてわかんないぞ。ましてやそれが知らない曲じゃ」 ![]() 「そう。だから天才なの。でも! でも! あのリズムパートをないがしろにした態度は許せない〜! ギタリストはバンドの主役じゃなーい、あくまでバンドの一部だー! あとデブ」 ![]() 「多分、アレだよ。そのイングベイさんは、バンドやってる意識がないんだよ」 ![]() 「それがムカつくんだい!(どかんどかん) あとデブ」 ![]() 「確かに、リズムでロック聞いてるお前からしたら、興味の対象から外れちゃうのかもな」 ![]() 「まね。あれで人の悪口とか言わないで、リズム隊の大切さをもっと理解して、もた子がうまいこと名盤を買ってれば、評価が180度違ってたかもね。メロディアンチのもた子でも、インギーの実力は認めざるをえないからさ。あとデブ」 ![]() 「うん。アンチにも実力を認めさせるってのはすごいことだよな。じゃ、今日はもうおしまいな」 ![]() 「うい。それじゃ、またー。あとデブ」 ![]() 「お前の語尾、しつっこいよ!」 ![]() 「やっと突っ込んだか・・・」 |
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