「デヴォーメーン! デヴォーメーン!」


「でぼーめーん」


「そんな永井豪マニアなロブ・ゾンビ率いる『WHITE ZOMBIE』が今回のメニューですよ」


「デビルマンはアニメのほうが好きだ! 最終回が泣ける・・・」


「絶対、漫画のほうがいい。なんだ、デビルカッターは岩砕くって。カッターなら砕くなよ。チョップがパンチ力なのもアレだし」


「いいんだ! 昔のアニソンは味があっていいなぁ。今のアニソンは、別にアニメの主題歌じゃなくてもいい歌ばっかりなのが寂しいなぁ」


「アニメタルでも聞いてろ」


「そういうのは、大好きだなぁ」


「もた子は大嫌いだい。閉鎖しても取り上げない音楽は置いといて、『WHITE ZOMBIE』ね」


「いばるが好きそうな・・・」


「あぁ、ゾンビだからね。このバンド名もホラー映画から取ったんだよ。いばるんに聞いたら教えてくれるよ」


「おーい」


「『WHITE ZOMBIE』は1932年、ベラ・ルゴシの主演作よ。邦題は『恐怖城』、
ビデオ版は『ベラルゴシのホワイト・ゾンビ』。世界初のゾンビ映画と言われて
るのよー」


「へぇー」


「早く帰れっ!(ぽか)」


「なんで叩くのよ、ヒドいわ呼ばれたのに。ぷんぷん」


「うるさいな、デコ広いんだよお前。帰れ帰れ!」


「好きだからいじめちゃうんだよなぁ」


「お前、変な噂バラ撒くな! もた子といばるんが百合姉妹で、椿の花がこうボタッと」


「古い表現だなぁ」


「それはそれで面白い」


「面白くないよ」


「お前が言ったんだろぉ。いいから『WHITE ZOMBIE』の話させろよぉー! サイケデリックでインダストリアルなヘヴィロックの話をさせろよぉ」


「カタカナいっぱいで、いかがわしさ100%だな」


「いかがわしいったらこんないかがわしい音楽ないかもしんないね。病的だし、奇形のロックだかんね」


「奇形ねぇ」


「大切なのはグルーヴだよグルーヴ。それとノイズね。あとはえぇと、ヘヴィネス」


「グルーヴにノイズか。それってヘヴィメタルでないんでないか?」


「んなこたないよ。世界にゃクラシック突っ込んでメタルだって言い張る人たちだっているんだから、グルーヴとノイズ混じったってヘヴィならヘヴィメタルだ! 逆に言うなら、ヘヴィじゃなきゃヘヴィメタルじゃない」


「そういうもんかな」


「んだ。奇形ったらクラシックもノイズも変わんないでしょ、どっちもメタルの奇形
種だよね。でも、クラシックのほうは奇形は奇形でもパッと見キレーな奇形だか
んね、違和感ないんだろうね。ノイズのほうは、なんか目が3つあるとか身体が
くっついてるとかテイストレスな感じ。バスケットケース。ベリアル」


「なんか話がアブなくなってきたな」


「もた子の持論は『メタルかっこ悪い』。ものすごくかっこ悪いから、ものすごくかっこいいのよ。わかる? だから、支持するのはノイズのほう。サウンドフリークスはクールなわけよ。毒々モンスター。関根勤」


「よくわからんなぁ」


「『WHITE ZOMBIE』は、ベースがお姉ちゃんなんだけどさ」


「女性メンバーか。珍しいなぁ」


「このお姉ちゃんの弾くベースがまたクールなんだよ、いい女だしね。
ショーンタソ(*´Д`)ハァハァ」


「ハァハァするな」


「女性ベーシストはかっこいいよなぁ。ナッシュヴィル・プッシーのコーリーとかさ。身長188センチだぜ」


「で、デカい! 他の女性にそう言えるのがちと嬉しいな」


「ナッシュヴィルはアルバムジャケがまぁアレなんだけど、LIVEで火ぃ吹いたりするからいいね」


「アレって?」


「まぁ、その、なんだ・・・レジに持って行くのにちょっと勇気いる」


「ふーん、なんだかわかんないけどな」


「『WHITE ZOMBIE』の話だ。とりあえず『astro-creep:2000』がお勧めね。これ
買ったら『super sexy swingin sounds』。これでキマリ。どっちも中古市場に流
れてるよ、特に『astro』」


「それは財布に優しいなぁ」


「お金なかったら『super sexy』買っとけ。『astro』のリメイク版だから」


「あ、そうなんだ」


「でも、『astro』ヴァージョンのほうがかっこいい曲もあるから、やっぱり両方聞いたほうがいいと思うのねん」


「気に入ったら買えばいいかな」


「それがいい。ってか、そっちのほうがいい。良くも悪くもロブ・ゾンビの個性がバキバキの音だし、ダメな人にはほんとダメだと思うから。ルーズでノイジーでグルーヴィーなサウンドだから、あんまり速いのとかキャッチーなの期待してると駄作に思えちゃうし」


「ある種、デスメタルのように人を選ぶという・・・」


「アメリカじゃ売れたんだけどね。メロディ好きには魅力がサッパリわかんないタイプの音楽だから、そういう点では人を選ぶ部分はあるよ。でも、それだけにハマったらヘヴィーローテーションしちゃうタイプの音楽だと思うんだけどなぁ」


「ヘヴィーローテーションって?」


「1枚をグルグル聞き続けることね。メロディ系でコレやると飽きが来て食傷気味になるんだけど、ダンサブルなリズムとルーズなグルーヴの『WHITE ZOMBIE』をヘヴィロすれば、グワングワンと音に酔ってトランス状態でチャクラ全開、悟りが開けるとか開けないとか開けないとか。ヘヴィロするときは大音量で行け行け!」


「どうもこう、グルーヴとかそういうのの魅力がわかんないんだよなぁ。メリハリのない音楽も苦手だし」


「わかんねぇとか苦手だとかは、そりゃもう個人の好みだから無理しないでいい
よ。もた子だってメロディバキバキの魅力がさっぱりわからん。わかんないものはわかんないままにしとけばいいんだって。時期が来たらわかるようになるかもしんないし、一生わかんないままでもそれはそれでいいじゃん。食いモンの好き嫌い
と一緒だよ、誰に迷惑かけるでなし」


「そうかそうか、それもそうだ。じゃ、あたしはこういう音楽嫌いだな」


「うわセンスねぇ、耳腐ってんの? もういっそ死んじゃえば?」


「変身していい? 変身していい?」


「はぁ?」


「デッビール」


「おぉ、デビル真乃緒ちゃんだね。キックカラーだね、服が紫になって肌が茶色くなるんだね」


「デビルチョーップ(どち)」


「いてぇ! ふざけんなよこのツリ目! 3億円事件の犯人お前だろ!」


「デビルウイーング(どち)」


「いてぇ! ウイングって、さっきのチョップと全然変わって・・・」


「デビルイヤー(どち)」


「だ、だからそれさっきのチョップと・・・」


「デビルカッター(どち)」


「いてぇって、ごめん悪かった謝るよ言いすぎたよ」


「悪魔だから聞こえない。ロケットパーンチ(どち)。ブレストファイアー(どち)。パイルダーオーン(どち)」


「きゅー」


「こういうオチは楽でいいな」