「ほぇ!(ベルリンの赤い雨の練習をしながら)」 「なんなのよ、それ」 「なんでいばるがいるんだよ!」 「別に、通りがかっただけ。わたしだってこれから用があるんだから、あなたなんかにかまってるヒマはないわ」 「ほぇ、死ねこの脇役!! 貴様の死を通じて人間的に成長してやる !」 「し、死ねって・・・」 「偉大なるファーザーのお言葉ナリよ、キテレツ」 「(キテレツ・・・)」 「まぁこの際、いばるでもいいからCD紹介に付き合え」 「わたしは用があると言ったでしょ!?」 「どーせアレだろ? 用ったって、ホラーショップ行ってホラーグッズ片手にニヤニヤしてるだけだろ? どーせニヤニヤするなら、もた子ちゃんの可愛いお顔を眺めながらニヤニヤしなさい」 「ふん、あなたの家には、どうやら鏡がないようね!」 「あるよ、ムラサキカガミだけど。ポマードポマードポマード」 「それは口裂け女でしょ・・・?」 「知らないよ、そんなの。おまえはぬ〜べ〜かっつの! 鬼の手ー!」 「わたし、もう行くわね」 「待て待て待て待て、いいから聞いて行きなよ、今日は『SLAYER』の紹介だから さ。ほら、このまるごとバナナあげるから」 「いらないわよ、そんな食べかけ! ・・・・・・15分、それだけならいいわ」 「へいへい」 「はやくはじめなさい」 「『METALLICA』『MEGADETH』『ANTHRAX』、そこに『SLAYER』を加えたのを『スラッシュ四天王』と田舎の暴走族みたいな名前で呼ぶんだけど、その中で唯一、ヘヴィメタルに対する姿勢を変えず、音を変えず、デビューした83年から何も変わらず、血と戦争と殺戮の世界を構築しているバンド、それが『SLAYER』なの」 「うん」 「お勧めのアルバムは、やっぱり『reign in blood』。86年発表のこのアルバム、そのあまりの攻撃性にレコード会社が配給拒否をした、という逸話まであるほど」 「ナチスのジョセフ・メンゲルについて歌ったのが悪かったみたいね」 「諸君、わたしは戦争が好きだ」 「はいはい」 「ま、お勧めって言ってももた子は『reign in blood』が1番好きなわけじゃないんだけどね。『SLAYER』は人ごとによってお勧めが違うから」 「まぁ・・・そうかもね。わたしは『reign in blood』が1番だと思うけど」 「『SLAYER』つったらファースト『show no mercy』だろ」 「あなたって、ほんっと初期至上主義ね」 「うっさいな、別にいいじゃん」 「あら、別に責めてないわよ。ただ、よくいるわね、と思って」 「なに?」 「なにを聴かれても、『初期が最高』としか言わないエセマニアが」 「ほぉ〜・・・・・・・見せてもらおうか、華弐家のモビルスーツの性能とやらを」 「あら、なにか気にさわったかしら? 別にあなたのことを言ったんじゃないんだけ ど」 「お前はもた子を『エセマニア』と呼んだ。ぶち殺すぞ、人間(ヒューマン)」 「はいはい。じゃ、時間が来たから、わたしはこれで」 「『13日の金曜日』は、やっぱり5が最高だな〜」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いま、なんて?」 「別に。独り言。はやく帰れば」 「聞き捨てならないセリフを吐いたわね! 『13日の金曜日』の最高傑作は1か2 か3の中から選ぶべきであって・・・!」 「『ジェイソンニューヨークへ行く』も良かったね」 「もう、許さないわ! 理由を言いなさい! 最高の理由を!」 「逃げるお姉ちゃんのおっぱいがすごいことになってるから」 「(聞くんじゃなかった・・・)」 「いばる〜、お前だって初期至上主義じゃんかよ〜」 「うぐ!」 「や〜い、エセマニア〜、エセマニア〜、エネマグラ〜」 「も、もう・・・」 「ほぇ?」 「もう怒ったわ! あなたにホラーの何たるかを教えてあげる!」 「な、なにこいつ、超自己中!」 「ついてきなさい!」 「うわ、放せ!」 「ふふふ、今夜は寝かせないわよ!」 「ぜ、絶倫!? 哀れ、もた子はいばるの手によって今夜、女としての性を開放さ れるのであったー!」 「なんとでも言いなさい! 逃がさないわよ!」 「いやー! ふたりえっちー!」 |
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