「ほぇ!(お前ら全員皆殺し、の意)」 「(ついに挨拶ですらない・・・)こんちは、真乃緒です」 「(ナイフでザルの上のみかんをサクサクやりながら)今日もサクサクッとメタルバン ドを紹介しちゃうよ〜」 「う、売り物になにすんだ!」 「今日は真乃緒ちゃんの家にお邪魔してま〜す」 「300円!」 「はい?」 「みかんの代金」 「ほんのジョーク・・・」 「300円!」 「ほぇ、ナイフ持ってるほうが金を取られるこの矛盾。やはりバリソンナイフは MADE IN CHINAの安物じゃなくて、米国ベンチメード社のものじゃなきゃ威嚇 にもならないってことね〜。あぁ、社会の道を踏み外した不良少女の真乃緒 ちゃん、これからの人生に幸多からんことを願ってるほぇ〜」 「人聞きの悪いこと言うな! ほれ、みかん」 「大体、真乃緒ちゃんが相手なんだから、バリソンじゃ役不足だよね。なんたって 相手は薙刀だし。薙刀VSナイフ、核爆弾VS竹ヤリ!」 「いいかげんにしろ!(ビシ!)」 「ところでこのみかん、そっちの穴のあいてないのと取り替えて欲しいんだけど。 ちょっと奥さん、ここのお店じゃ不良品でお金を取るらしいんですのよ!」 「おまえがあけた穴だろ!」 「ほぇ、もた子はまだ未貫通ですぅ〜! ライク・ア・ヴァージン!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(グリグリグリグリ)」 「いだだだ、ま、真乃緒ちゃん・ドント・プリーチ!」 「おまえはマドンナか」 「紹介するのはマドンナじゃないよぅ、『METALLICA』だよぅ」 「はいはい」 「『METALLICA』ってのはね〜、80年代に一大勢力を築いた『スラッシュメタル』と いうジャンルの帝王なの。『スラッシュメタル』ムーブメントがすっかりなくなってしま った現在のメタルシーンでも、大御所メタルバンドとして活躍してるんだよ」 「ふ〜ん」 「今は普通のヘヴィメタルやってる『METALLICA』だけど、やっぱりもた子は故クリ フ・バートン在籍時の世界観と楽曲が好きかなぁ」 「そのクリフさんは亡くなってしまったのね」 「ほぇ、悲しいことに、ツアーバスの横転事故で・・・。クリフという天才ベーシストを 失った『METALLICA』は、ここで一つの転換期に入るんだよ」 「新しいベーシストが入るわけね」 「そ。でも、それ以降の『METALLICA』については、もた子はっきり言って興味ない や。もた子はだんぜんクリフ様萌え〜だし」 「萌えって・・・」 「あ、なんなの! その蔑んだ目は! そうよ、『萌え』なんて発言したもた子は もう綺麗な身体じゃない! あの頃にはもう戻れないの! どうせこの左足だっ て義足よ!」 「え・・・・そうだったの・・・?」 「そんな設定、すぐに無くなるに決まってるだろ! それがゆでたまご節ってもん だ、ブァッハッハッハ!」 「どりゃあ!」 「いだだだ、て、テキサスクローバーホールド!」 「考えてみたらあんた、小さいときからケガだの病気だのしたことなかったもん ね!」 「真乃緒ちゃんは小さいときから大きかったけどね」 「口が減らないやつだな・・・バンドはどうなったんだ、バンドは」 「ほぇ、むっしゅ。『METALLICA』だったら、もた子はやっぱり『kill em all』『ride the lightning』『master of pappets』の3枚がお勧め! 叩きつけるようなスラッシーな ギターとアグレッシヴ極まるリズムがもうカ・イ・カ・ン(はぁと)」 「普通に言いなよ・・・普通に」 「イッチャッタ!」 「はぁ!?」 「やれやれ・・・タミーも知らないなんて・・・」 「タミー?」 「八百屋ってやつぁ・・・・とろけそうなほど甘い・・・」 「なに言ってんだ、おまえ!?」 「売りたいと思ったのなら、黙って売ればよろしい・・・このように!」 「(みかんを! なげつける!? 皮の汁をかける!?)」 「はむはむ」 「(え、食べてるー!!)」 「おいしいねぇ」 「あぁ・・・うん・・・」 「ねぇねぇ、なんでみかん食べると手が黄色くなるの?」 「あ、それは柑皮症っていって、カロチンが汗と一緒に排出されて皮膚の脂肪に色 をつけるからだよ」 「う・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「?」 「うるせぇっ!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰る」 「あ、あの、ちょっと・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「(お、怒ってる! 何か言わなきゃ!)あ、あの」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「く、く、クリリンのことかー!」 「・・・・・・ブァッハハ、怒ってんのはもた子だっつの!(ビシ!)」 「(あぁ、良かった・・・本当に・・・良かった・・・)」 「いやー、まさか真乃緒ちゃんがボケるとはねぇ。その調子でがんがんやってい こーね!」 「(あぁ・・・・・わたしはこれからどうなってしまうんだ・・・)」 「ぶぁっはっはっは、そんな顔してどーした! あの日か?」 「(あぁ・・・どうなってしまうんだ・・・)」 |
||