「ほぇーん(ヌーノみたいな眠そうな顔でこんにちは)」


「あー、花粉がー、スギ花粉がー」


「真乃緒ちゃんは花粉症なのねん。毎年大変なのねん」


「なんだもう杉って。あたま来るなぁ、ほんとに」


「ところで、もた子は杉の花を見たことないんだけど、それでもスギ花粉なの?」


「知らないよ、そんなの」


「スギ樹粉じゃないの、ねぇ」


「もう、うるさい。鼻詰まってるから、余計なこと考えたくないんだ」


「真乃緒ちゃんの鼻には何が詰まってるの? 夢? 希望? それとも愛?」


「鼻水だよ」


「あぁ、そう・・・ノーズウォーターね」


「ぶびーん! あぁ、ポケットティッシュじゃ足りない・・・やっぱ家から箱ティッシュ
持ってこよう」


「カキすぎだよ」


「えぐしっ、えぐしっ! あぁ、何だって?」


「鼻かみすぎじゃないの? 赤いよ。トナカイだ、トナカイ」


「いーからもう、バンド紹介やれよー。あー、目ぇかゆいー」


「ほぇ、今日ご紹介するバンドは、『EXTREME』です。『EXTREME』と言えば、ギタ
リストのヌーノ・ベッテンコートですね」


「えぇぐしっ! あぁ、そうなんだ」


「出してる音は、ファンクとメタルを足して突き指したような音です」


「なんで突き指したんだ?」


「目潰ししようとして」


「だれが、だれにだよ」


「加藤が、ドリアンに」


「なんの話だよ」


「なんの話なの?」


「知るか!」


「『EXTREME』の話だよ。知るか、じゃダメだよ」


「いやもう悪いけど、今日はちょっとダメだ」


「真乃緒ちゃん、リ・タ・イ・ア!」


「じゃ、ちょっと帰るからな。うまくまとめておいてね」


「あ、待て、帰るな、おいってば・・・本当に帰っちゃった。花粉症ってそんなに辛い
もんなんだ・・・・・それにしても、一人はやりにくいな。えーと、うーん、おぉ、そうだ
(ゴソゴソ)。これこれ、こんなこともあろうかと用意しておいた『莱穂ちゃん人形』。
いつかもた子たちの人気が出たら、ヤフオクに出そうと思って作っておいたの忘れ
てた。ちゃんと動くかなぁ、えい(ぽか)」


「ぎー」


「おぉ、動いた。さすがもた子ちゃんだね(ぼか)」


「ぎー、ぎー」


「殴る強度によって音声が変わります。うりゃ!(めし)」


「ぎぎぎ・・・ぎ・・ぎぎ」


「裸足のゲンかよ!」


「ぎー」


「よしよし、なかなか調子いいね。で、ロボ莱穂、『EXTREME』だけどさ」


「ぎー」


「もた子はやっぱり『waiting for the punchline』が1番いいと思うんだよ。シンプル
ながら深みのある音だし、聴くたびに新しい発見があるアルバムだからさ」


「ぎー」


「え? うーん、そりゃまぁ、今までの『EXTREME』作品の中では1番地味な作品
ではあるよ。キャッチーな曲もないしね。でも、ヌーノのギターは相変わらずすごい
し、やっぱり『waiting 〜』が最高の名盤だと思うなぁ」


「ぎー」


「わーってるよ、うるさいな莱穂は。初心者さんにはやっぱり『pornografitti』だね。
聴きやすい曲がいっぱい入ってるから、これから『EXTREME』聴こうって人にはこっ
ちから入ることをお勧めするよ。もた子は聴きすぎて飽きちゃったけど」


「ぎー」


「ん? 今日は真面目に紹介してる? あー、そうだねぇ。真乃緒ちゃんがいない
からペース狂っちゃったかな。次回からはちゃんと不真面目にやるよ」


「ぎー」


「なんだよそれ。おまえ、ツッコミ下手だなー」


「ぎー」


「ぎー」


「ん? いつの間にかロボ莱穂が2体に増えてる」


「もた子ちゃん! なんなの、なんなの、これはー!」


「おぉ、本物かぁ。ビックリさせるなよ、ブラいらず」


「ぶ、ブラいるよ! それよりこれ、これなにー!? なんで莱穂なのー!?」


「お前が一番、需要があるかと思って」


「需要ってなに! なんの需要!?」


「そりゃ・・・・・おっきいお兄ちゃんたちの・・・・・その、夜の」


「夜!?」


「いやほら、これ以上はもた子の口からもちょっと・・・一応、アイドルだし」


「な、なにがアイドルよー!」


「このな、背中のボタン押すとな、セリフが変わるんだ(ぽち)」


「だめぇー、お兄ちゃーん」


「ぎ、ぎー! 莱穂こんなこと言わないよー!」


「莱穂、恥ずかしいよぅー」


「ブハッハッハ、聞いてるこっちのほうが恥ずかしいっつの! アホだろお前!」


「せ、セクハラ! もた子ちゃんセクハラ! 風雲セクハラ城!」


「どこの風俗だ、それ」


「こ、こんなの、壊してやるんだからー」


「させるか! ロボ莱穂、『殺介モード』起動!」


「ぎー、殺すナリー」


「いやー、なんなのー」


「ロボ莱穂の『殺介』モードを舐めるな! その力は真乃緒ちゃん4人分・・・ってこ
とはえーと、ゴリラ4匹分のパワー!」


「た、た、助けてー」


「ぎー、待つナリー・・・・ピピピピピ、強力ナ気ガ接近中、強力ナ気ガ接近中」


「なに、カカロットか!?」


「だれがカカロットだ、このヤロー!(めし)」


「ぎー・・・(どかーん)」


「あぁ、ロボ莱穂ー!」


「うぇーん、真乃緒ちゃーん、もた子ちゃんがー」


「真乃緒ちゃん、帰ったんじゃなかったの・・・?」


「箱ティッシュを取りに帰っただけだ・・・」


「もた子ちゃんがー」


「みなまで言うな、莱穂。あたしがきちんとお仕置きしてやる」


「な、なんだよ! なにがお仕置きだよ! お前はドクロベーか! 仕置き人か! 
メイド調教か!」


「だれが、ゴリラ4匹分のパワーだ?」


「え? 違うよ、真乃緒ちゃん4人分だから、4匹分だよ」


「あたしはゴリラか」


「大体合ってる」


「合ってない!」


「わ、わかったよ、そんなに怒るな・・・確かに、真乃緒ちゃんはそんなにパワーは
ない! ゴリラさんに失礼だった! 正直スマンかった!」


「そういう問題じゃないが・・・反省したんだな?」


「うん。真乃緒ちゃんのパワーは、花粉症にかかったゴリラぐらい」


「・・・・・・・ロボは燃えないゴミ。そしてもた子、お前は燃えるゴミだな」


「ぎー、真乃緒ちゃん。焼却炉あいてるよー」


「い、いやー、萌えつきるー! 覚えてろ、ダイオキシン出してやるからなー!」