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今日は声を大にして言いたいことがある。それは、マスコミなどで時々誤って取り上げられるのだが、「ハッカー」のことである。 マスコミなどの報道では、コンピュータの深い知識を利用して、ネットワークシステムに侵入し、システムを破壊したり、大事なデータを盗み出したりというような犯罪行為を行っている者を「ハッカー」と呼び、酷いことをする奴らだ、このようなことをする「ハッカー」は断固として取り締まらなければならないと報道している。 私は、このような報道を目にする度に、マスコミの誤った報道によって生ずる悪影響を憂慮している。 多少なりとも用語を注意して使う者であれば、このような過ちは犯さないはずなのであるが、それが何度も繰り返されている。 言うまでもなく、上記のような犯罪行為をする者は、「ハッカー」ではなく「クラッカー」である。むしろ、本当の意味での「ハッカー」は、このような犯罪行為を最も嫌い、憎むべき行為であると主張しているのである。 ここで改めて言うが、本当の意味での「ハッカー」とは、次のいずれかに属する人たちのことをいう。 ・人並みはずれた非常に優れたプログラミング能力を有する者 ・人並みはずれた知識で、ハードの持つ限界までの能力を引き出そうとする者 ・コンピュータのことが本当に好きな人 従って、マスコミなどの誤った報道で、最も迷惑を被っているのは、ほかでもない、「ハッカー」なのである。 このような誤った使用が広がっている用語は他にもある。例えば、メールなどの返信の際によく目にする「レス」という言葉である。おそらく、メールソフトなどが返信の際に Subject につける Re: というのを、Response(あるいはRespond)の略であると勘違いした人が使い始めたのであろうと思うが、これも誤りである。正しくは、リプライ(Reply)、あるいはネットニュースではフォロー(Follow)という。みんな使っているからいいじゃないか、という人もいるのだが、私はそれには賛成できない。なぜなら、「レス」あるいは「Response」という用語は、既に異なる意味でコンピュータ用語として存在しており、正確な意思伝達に支障を来す可能性があるからである。 細かいことをウダウダと書いたが、要は、混乱を招くような使い方をしてほしくない、ということである。そして、それによって不当な不利益を被っている人がいる、ということを考えて報道してほしい、ということである。 |