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この本,以前からいつかは読もう読もうと思っていた.なにせ,日本にやってくる
外国人選手たちのバイブルともなっているそうなのである.事実,日本人の自分から
見ても非常に興味深い内容となっている. この本が実際に書かれたのは1977年であり,現在の状況とは異なっているかも知れ ないが,今読んでいても飽きないのだ.当然,登場してくる選手たちは私が幼きころ か,あるいはまだ生まれる以前に活躍していた選手ばかりだ.しかし,それでもプロ 野球を知るにつれてそれなりの知識は得ていたつもりだ.それ故に,私なりの読みこ なしが出来たのではないかと思っている. しかし驚くのは,日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグの実力の違いである. 折しも9連覇を成し遂げている真っ只中にいたジャイアンツが,メジャーリーグから やって来たオリオールズに全く歯がたたないのである.大人と子ども,いや赤子をひ ねるように完膚なきまでに敗戦を重ねていっている様は,「真のワールドシリーズを」 と有頂天になっていた日本人とプロ野球関係者に,メジャーリーグが強烈なパンチを くらわしたようだ. ちょうどこの当時,ジャイアンツと日本シリーズを戦っていた南海のキャッチャー であった野村克也現阪神監督が,この光景をどのように見ていたのであろうか.昨年, 野村監督がフジテレビの番組に出演したときに,「最近,メジャーのレベルが低くな ってきている」とか,水野元投手がメジャーにテストを受けにいくのに対して「我々 の夢を壊さないでくれよ」(水野元投手がこの言葉の意味を理解したかどうかは不明だ が・・・)と皮肉たっぷりに話していたのは,これが野村監督の本音だったのだろうと 思う. しかし,いつかは「真のワールドシリーズを」と思っているのは,当時の人々,特 に正力オーナーだけではなく,現在の日本人にもその気持はあるに違いない,と私は 思いたい.これは,私自身の思いでもあるからである. しかしまぁなんですなぁ,この本にでてくるチームとは,もう殆どがジャイアンツ で,他の11球団(消滅した球団もあるからそれ以上か・・・)はものの見事に滅多に登 場しない.まったく・・・,これだからなぁ〜.これでいいのかよう,と感じたのも 率直な感想であった. |